漆器はかくして作られる その壱

4月9日午後、市内西七日町の国分漆工房にお邪魔して国分幸一さんのお話をうかがってきました。

じつは国分さんに2種類のお箸の製作をお願いしており今回はそのうちの虫喰塗のお箸の進捗状況をおしらせします。

ここまでベースの箸に黒漆と卵の白身を混ぜて作ったパテ状の絞漆(しぼうるし)をまだらにつけて貝を蒔き、黄色→緑色と色漆を塗り重ねてきたのですが、今日は銀粉を蒔き付ける工程です。

緑色に塗られた箸に釦漆(いっかけうるし)とヘンガキ漆を3対1で混ぜた漆を真綿につけて摺り込みます。摺り込んだ漆の面が平らでないとあとで蒔く銀も高さが揃わなくなってムラの原因になるので、細心の注意で、、、、。

今日の室温は16.5℃、湿度60%なので「岡で乾く」(国分さん)ので30分くらいそのまま室内で乾燥(低湿度の場合は湿し風呂で強制乾燥)。小指の指先(第一関節付近)の甲を軽く当てて 乾燥具合をみます。

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小指の甲で乾きをチェック。乾きすぎると銀がつかないし湿りすぎだと乾きが遅くなって作業性が落ちる。長年のカンが頼り。

 

 国分さんのお話が面白すぎて撮影を忘れてしまい銀を蒔いた後でのイメージ撮影になってしまいました。本当は箸は緑色です。

 

 

 

 

 

 

いよいよ銀蒔きがスタートです。漆が半乾きの状態の箸に消銀(けしぎん・銀箔にお湯と水飴をくわえて作った蒔絵用の銀粉、銀100%)を鹿のお腹の皮をなめした柔らかい革につけて写真のように擦り付けていきます。1ストロークあたり5㎝くらい2~3回往復させながら銀を全体(箸先は除く)に蒔きつけていきます。

判りにくいかもしれませんが文鎮でおさえた白い紙に乗っているのが消銀です。蒔きつけてはポンと下の消銀を革に押し付けまた蒔きつけるを繰り返していくと、、。

 

 

 

 

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こんなかんじに。銀が蒔き終わったら1枚目の写真のように冶具(じぐ・固定用の台)につけてそのまま湿し風呂に入れて3日ほど乾燥させます。

 

 

 

 

これで「仕掛け」(研ぎ出しの準備段階)は完了!いよいよ研ぎ出しの工程に入っていきます。果たしてどんな虫喰模様がでてくるのか?14日か15日に国分さんの工房にお邪魔をして写真を撮ってきますのでお楽しみに、、、、、。